トヨタ博物館 / TOYOTA AUTOMOBILE MUSEUM  自動車の歴史と進化 ⑫

車に関する事

トヨタ ソアラ 2800 GT-EXTRA Toyota Soarer 2800 GT-EXTRA(1981)

 日本の自動車もついにここまで来たかと思わせる車がトヨタのソアラだった。

デザインだけではなく、その高性能でラグジュアリーな内外装は当時のバブルな時期に重なり、一種のステイタスだった。(2024.8.18 撮影) 

 「未体験ゾーンへ」がキャッチコピーだった、ソアラが文字通り日本の高級車を「未体験ゾーン」へ誘った。

2800CCの6気筒DOHCエンジン、電子制御サスペンション、デジタルメーターなどを装備し、高級パーソナルカーとして大人気。
 ソアラ乗ってりゃモテる事間違いなしだった。(2024.8.18 撮影) 

 「ソアラ」の車名は、別の会社が商標を持っており、交渉して譲ってもらい命名された。

そんなことは、当時知る由も無く、若い人のあこがれのクルマだった。(2024.8.18 撮影) 

 当時の3ナンバーは自動車税も高く、バブリーな世界のクルマだった。
 日本でも外車に負けないような、高性能でハイソな車が乗れる時代を迎えた。(2024.8.18 撮影) 

メルセデス ベンツ 560SEL W126型 Mercedes-Benz 560SEL Model W126(1990)

 どこから見てもベンツです、世界中のお金持ちが乗る車と言えばこれです。
 当然、乗ったことも無いし、乗る予定もありません。(当たり前か・・・)
中でも、バブルの時期に走っていた「560」は企業の社長や医者などお金持ちのステイタスでした。
 ベンツが凄いのは、ただ高いだけでなく、安全性と品質・信頼性がともに両立していること。
ヘッドライトにワイパーだって付いてます。(最近ついてるクルマある?)
その工夫や理由を知ると、なぜ高価なのかな納得できる。(買えんけど・・・)(2024.8.18 撮影) 

 1886年にベンツが作った、最初のガソリンエンジン「パテント・モトールヴァーゲン」は世代交代や進化して、現在のベンツの形になりました。
もはや最初のクルマからは想像も出来ない程の進歩です。
 そして、これからも進化は続き、やがて現在のクルマも過去の遺物になる。
(2024.8.18 撮影) 

ちょっと前のクルマたち

 この辺りに来ると、もうちょっと前のクルマになり、見覚えのある車ばかり。

トヨタ カローラ レビン AE86型 Toyota Corolla LEVIN Model AE86(1983)

 クルマ好きなら「ハチロク」と呼んだ方がわかる車、「頭文字D」で人気が再燃。
 レーサーの土屋圭市が「ドリキン」(ドリフトキング)と呼ばれるようになったのも、86でドリフト走行したから。(2019.4.19 撮影)

 クルマ好きには説明が要らないほど、知名度のある「ハチロク」。
 最近はクルマに興味が無い人が多くなり、車を改造したり、モータースポーツを見たり、参加する人が少なくなり残念です。
(2019.4.19 撮影)

日産 スカイライン GT-R BNR32型 Nissan Skyline GT-R Model BNR32(1989)

 戦後あれだけ海外と差があった日本の自動車も、海外から憧れのクルマを作るれるようになりました。
海外でも「GT-R」と言えばそれだけで「NISSAN」と出てくるほど有名になりました。
 R32型はスカイラインとしては8代目、今でもこの車にあこがれているファンは多く、よく見かける。(2024.8.18 撮影)

 当時の国産車最強の280馬力、駆動力を配分するアテーサE-TS(電子制御トルクスプリット4WD システム)を搭載し、全日本ツーリングカー選手権(JTC)では4 シーズン29 戦29 勝0 敗(1990 (平成2)年~ 1993 (平成5)年)で向かうところ敵なしで、GT-Rの丸テールを追いかける車ばかりだった。
(2024.8.18 撮影)

 ハコスカの愛称で有名なGT-Rから進化を続け、世界中にファンがいる日本を代表するスポーツカーと言えば、GT-Rだと思う。(2024.8.18 撮影)

ホンダ NSX NA1型 Honda NSX Model NA1(1991)

 ホンダが誇るスーパーカーと言えば、「NSⅩ」車名はホンダの新しいスポーツカー、「ニュー」「スポーツカー」と未知数を表す「X」を合成させたNew SportsCar Xの略。(2024.8.18 撮影)

 2022年で販売を終了したNSⅩ、また一つ日本からスーパーカーが消えていく(ま、買えないので影響は無いが)でも、日本もこんな車が出来るんだと世界に証明することが出来た、これからも是非カッコイイ車を作ってもらいたい。

やっぱかっこいいクルマはいつ見てもカッコイイ。(2024.8.18 撮影)

 3リッターV6・DOHC VTECエンジンをミドシップ搭載したスポーツカー。
経済状況が豊かでないと遊び心のある車は売れなくなるのかな・・・金持ちは関係ないか・・・(2024.8.18 撮影)

 アルミのモノコックボディはぶつけたら大変、修理できるのか?そんな心配しなくても買えませんから。
 いつかまた、新しいNSⅩが発売されるに違いない、それはどんな形で進化するのか今から楽しみだ。(2024.8.18 撮影)

テスラ ロードスター スポーツ Tesla Roadster Sport(2010)

 自動車が生まれて内燃機関によるエンジンが様々に進化してきたが、根本的に車の概念が変わりつつある。
 地球温暖化により脱炭素が叫ばれ、電気自動車などに移行し始めた。
 電気を動力にする自動車の一つがテスラのロードスター。(2024.8.18 撮影)

 性能は電気モーターによる加速が圧倒するが、航続距離や充電時間、充電施設などまだまだ問題もある。
 そして、今後発生するバッテリ-などのリサイクル等、未解決な問題も山積して自動車メーカーは手探りの状態。

 世界初の内燃機関で始まった自動車がここまで進化してきました、ここからどのように進化していくのか。
 ちょうど、変革の時期を見ている我々は幸せなのか・・・あんなに大きかった携帯電話がいつの間にか小さくなり、今では子供でも操作しているのを見ると、人間は直ぐに慣れるからな・・・。(2024.8.18 撮影)

 電気自動車になると計器類が少ない?これが未来に近いクルマでしょうか・・・(2024.8.18 撮影)

 これから自動車はどこに向かうのかな?電気自動車が増えて来てるけど、まだまだ未知数なところも、それは他の方式も同じ。
 馬車や人力車の時代から見れば、エンジンで走る乗り物は革命的だったけど、出来たころは馬鹿にされたり、実用化なんてとんでもないと思ってた人の方が多かったんじゃないかな~(2024.8.18 撮影)

Lexus LFA(プロトタイプ) Lexus LFA(Proto type)(2009)

 トヨタもこんなスポーツカーを作る時代になりました。お値段何と「3750万円」。
 世界限定500台、日本国内では約200台が販売されたとか、走っているのを見れたら相当ラッキーかも。(2024.8.18 撮影)

 エンジンはヤマハと共同開発したV型10気筒4.8リッターエンジン(LR-GUE)フロントミドシップ、後輪駆動。412kW(560PS)/8700rpm、車両重量1,480kg、0-100 km/h加速: 3.7秒、最高速度: 325km/h(2024.8.18 撮影)

 エンジンサウンドにもこだわりがあり、エンジンの開発で協力したヤマハ発動機ではなく、ヤマハ楽器が美しいエンジン音が室内でも聞こえるようにチューニングしており、「天使の咆哮」と言われる。
 是非、YouTubeなどで体験して見てください、ヤマハサウンドが楽しめます、3750万円の音が(庶民は音だけか~)(2024.8.18 撮影)

 日本車もここまで来ました、さらに進化してこの先どんな形になるのか。海外のクルマとは比べ物にならない程だったが、研究と努力の結果、肩を並べ追い越すほどになりました。
 今では憧れのクルマも作れるようになった。(2024.8.18 撮影)

 トヨタ博物館の壁面にはこんなパネルもありました。こんな時代を経て現在があります、自動車の歴史を体感し、見ることのできるトヨタ博物館、これからもずっと展示が続いて欲しい。
(これだけの規模を維持し、整備する職員の皆様ご苦労様です)(2024.8.18 撮影)

トヨタ i-REAL

 2019年に訪問したときに展示してありました。
未来的なフォルムの福祉車両?車いすの進化系ですか、未来の乗り物みたいでカッコイイ、2007年のモーターショーに出品されていたみたいですが、いまだ実用化はされていないみたいです。(2019.4.19 撮影)

 高齢化が進む日本では、移動の手段が必要になる人が今後ますます増加する。
自動車だけでなく、福祉車両の開発は乗り物産業のテーマの一つになるが、公道を走るとなると、法律の改正など問題があるみたいで、なかなか実現しませんね(2019.4.19 撮影)

トヨタ博物館 / TOYOTA AUTOMOBILE MUSEUM 文化館 ⑬へ続く

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