名鉄小牧線 全駅・全踏切行ってみた ⑰ 味岡駅から田県神社前駅・乗越転てつ器

名鉄小牧線

高架の味岡駅を出発すると、線路は徐々に高度を下げ、次の田県神社前駅に向かいます。(右方向)
線路の左端に見えるのは味岡駅。(2025.1.21 撮影)

高さ注意のアンダーパス

線路の下をくぐるアンダーパスがあります、高さ制限2.5mで右側から下り勾配で進入するので背の高いクルマは注意です。(2024.12.19 撮影)

このように結構な勾配を降りてくるので、実際2.5mより低く感じます。(2024.12.19 撮影)

反対側(西側)も緩やかに下り勾配です。大雨の時は冠水注意です。(2024.12.19 撮影)

名古屋水道橋梁

田県神社前駅方向に進むともう一つのアンダーパスがあります。小牧線の下をくぐります、ここはさらに低く高さ制限1.9mです。線路東側から見た風景。(2024.12.19 撮影)

黄色の高さ制限枠の左側の看板には通行許可車以外は進入禁止の文字が。
この道路の下には、犬山の木曽川から名古屋市に水道を引く水道管が埋設されてます。名古屋市民には、とっても大切な命をつなぐ水道の施設です。(2024.12.19 撮影)

 名古屋市の水道事業の一部で1910年(明治43年)に犬山市の木曽川から総延長約23km(犬山系導水路)が建設され、最初は地上を流れる開水路だったが、生活排水の流入など衛生面で問題があり、地下を流れる導水路が建設され名古屋市の鍋屋上野浄水場まで届いているそうです。
 犬山系導水路はA管φ1250mm、B管φ2000mm、C管φ2000mmの三本があり、A管は昭和7年(1932年)に敷設され80年以上になった。
 大地震などの災害時や老朽化による脆弱性などから、新たにトンネルを建設することになり、「犬山系導水路A管整備事業」が進められたとか。
 水を止めて工事することが出来ないので、地下15mくらいの場所に約10年の年月をかけ、総延長約13kmのトンネルを掘り、口径をφ2000mmに増径して新しい導水路A管を建設したそうです。しかも工区の内、3.2kmは地下鉄などの建設と同じようにシールドマシンを使って、地下を掘り進むシールド工法だった(誰も知らない地下でそんな工事が行われていたとは・・・)。
 そんなこと全く知らず、蛇口から水が出るのは当たり前のように思っていました。だいたい蛇口から飲める水が出る国なんて世界でも数えるほどしかないもんね。
今度からはここを通るときは、工事の事を思い出して走ろう(ホントかな・・・あやしい)
この導水路の上流に木津用水駅があり、同じように犬山線の下をくぐっています。
「名鉄犬山線 全駅・全踏切 行ってみた ⑳ 木津用水(こつようすい)駅から犬山口駅へ」 にも出てきます。

2つ目の標識にも高さ1.9mの表示があります。水道管理用の道路なので一般車両進入禁止です。
(2024.12.19 撮影)

手を伸ばせば、届く高さです。(2024.12.19 撮影)

橋梁の下に一か所だけ名称の判る物が貼ってありました。(2024.12.19 撮影)

これを見ればここに水道管が埋設されていることが判ります。(2024.12.19 撮影)

線路西側から見た風景。(2024.12.19 撮影)

手前の道路にも通行許可車以外は進入禁止の看板があり、一般車両の進入を禁止しています。
ほとんどの名古屋市民は知らないだろうね、この下を通って水が運ばれてるなんて・・・
(自分も知らなかったのに、ちょっと調べて調子乗ってます・・・)(2024.12.19 撮影)

線路わきのフェンス内に石柱がありました。(2025.1.21 撮影)

石柱には「名古屋市」「導水管」と刻まれており、確かにここに導水管があることを示しています。(2025.1.21 撮影)

第一薬師川橋梁

名古屋水道橋梁を渡り犬山方面に進むと、今度は川を渡ります、第一薬師川橋梁です。
この後、第二薬師川橋梁があり同じ川を二回渡ります。(2024.12.19 撮影)

第一薬師川橋梁を線路西側からズーム(2024.12.19 撮影)

第一薬師川橋梁を渡る平安通行き300系(2024.12.19 撮影)

橋梁の向うに名古屋水道橋梁の高さ制限の黄色い鉄骨の枠が見えます。(2024.12.19 撮影)

味岡6号踏切

第一薬師川橋梁と第二薬師川橋梁の間にある、味岡6号踏切(線路西側から見た風景)(2024.12.19 撮影)

味岡6号踏切から見た、小牧・平安通方面の風景。第一薬師川橋梁がすぐそばにあります。(2024.12.19 撮影)

味岡6号踏切付近から見た、田県神社前駅・犬山方面の風景。(2024.12.19 撮影)

線路は右側にカーブして田県神社前駅に向かいます。左は薬師川(2024.12.19 撮影)

電車の左側の斜面は小高い丘になっていて、小牧・長久手の戦いで羽柴軍が築いた砦(久保山砦)があったとされる場所です。(2019.11.13 撮影)

味岡駅を出発した電車は、味岡6号踏切を渡り、次の田県神社前駅を目指します。(2019.11.13 撮影)

第二薬師川橋梁

薬師川をもう一度渡ります。第二薬師川橋梁の隣に踏切がある。(2024.12.19 撮影)

味岡7号踏切

第二薬師川橋梁の隣りにある、味岡7号踏切(左側が田県神社前駅・犬山方面)(2024.12.19 撮影)

第二薬師川橋梁と味岡7号踏切を線路東側から見た風景、左側が小牧・平安通方面。(2019.11.13 撮影)

踏切と橋梁は隣り合っています。(2024.12.19 撮影)

味岡7号踏切から見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.12.19 撮影)

味岡7号踏切から見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.12.19 撮影)

線路の東側、久保山砦側から見た第二薬師川橋梁と味岡7号踏切の風景(2025.1.21 撮影)

線路東側の高台から見た第二薬師川橋梁と味岡7号踏切の風景(橋梁が塗り替えられました)(2025.1.21 撮影)

味岡7号踏切を渡ると、線路は田県神社前駅方面に延びて行きます。(2019.11.13 撮影)

田県神社前駅は上下線の列車交換を行う駅なので、複線になってます。(2024.12.19 撮影)

田県神社前駅が見えてきました。田県神社前駅は上下線の列車がお互い到着して、進行信号になったら出発します。(2019.11.13 撮影)

(2019.11.13 撮影)

田県神社前駅下りホーム

下りホームから見た、出発する上り平安通行き300系(2024.6.22 撮影)

田県神社前駅を出発した列車は、ポイントを渡り、味岡駅に向けて単線区間に進入していきます。(2024.6.22 撮影)

左側に見える小高い森は、先ほど見てきた第一薬師川橋梁、第二薬師川橋梁の近くの久保山砦。(2024.6.22 撮影)

この先、味岡駅、小牧原駅を経て小牧駅まで単線区間です。(2024.6.22 撮影)

下りホームの小牧方のホーム端から見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.6.22 撮影)

下りホームの小牧方のホーム端から見た、犬山方面の風景。(2024.6.22 撮影)

下りホームのホーム上に勾配標が設置されています。(2024.6.22 撮影)

下りホームから見た、犬山方面の風景。(2024.6.22 撮影)

下りホームから見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.6.22 撮影)

下りホームから見た、小牧・平安通方面の駅舎と改札口・スロープの風景。(2024.6.22 撮影)

下りホームから見た、犬山方面の風景。田県神社前1号踏切が見えます(2024.6.22 撮影)

下りホーム(犬山方面)の改札口付近から見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.6.22 撮影)

改札口からスロープを上がり、途中までは広いホームになってます。(2024.6.22 撮影)

改札を入るとスロープを上りホームに向かいます。(2024.6.22 撮影)

下りホームのホーム端から見た、犬山方面の風景。踏切の向うに転てつ器と安全側線が見えます。(2024.6.22 撮影)

犬山方面の改札内の風景。(2024.6.22 撮影)

改札内(犬山方面)にトイレがあります。(車いす対応トイレはありません)(2024.6.22 撮影)

田県神社前駅 駅名標

田縣神社と言えば豊年祭りである意味で世界的?に有名な神社です。
田縣神社に行くと、御神体が奉納されてます、全世界の男性共通の願い?がこれでもかって言うくらい並んでます。いつもお願いするんですが、なかなか願いが叶いません。(2024.6.22 撮影)

田県神社前駅駅舎(下り犬山方面)

犬山方面の駅舎(2019.11.13 撮影)
田縣神社は男性を祀る神社ですが、女性を祀る大縣(おおあがた)神社は次の楽田駅が最寄り駅です。
大縣神社もムフフです・・・18禁です。(嘘です、大勢の人が参拝してます)。
両方とも本来は男性や女性を祀る神社ではなく、五穀豊穣や事業繁栄・開運厄除の守護神みたいです。

田県神社前駅駅舎(上り小牧・平安通方面)

小牧・平安通方面の駅舎。田県神社前駅は上りホーム、下りホームそれぞれ駅舎があり、入場してからの移動は出来ません。(2019.11.13 撮影)

田県神社前駅上りホーム

小牧・平安通方面の駅舎の改札内の風景。(2024.6.22 撮影)

小牧・平安通方面改札口からホームに向かうスロープ。(2024.6.22 撮影)

上りホームから見た改札口(2024.6.22 撮影)

上りホームから見た、下りホームと改札口の風景。(2024.6.22 撮影)

上りホームから見た、犬山方面の風景。(2024.6.22 撮影)

上りホームから見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.6.22 撮影)

上りホームから見た、小牧・平安通方面の風景。(2024.6.22 撮影)

上りホームから見た安全側線と乗り越し転てつ機。(2024.6.22 撮影)

田県神社前1号踏切

田県神社前駅の犬山方にある、田県神社前1号踏切。(2024.6.22 撮影)

線路西側から見た、田県神社前駅1号踏切。(2024.12.19 撮影)

線路東側から見た、田県神社前駅1号踏切。(2019.11.13 撮影)

田県神社前駅西駅前広場

平成29年3月30日に駅前に「田県神社前駅西駅前広場」と言う、長くてややこしい、早口言葉みたいな名前の駅前ロータリーが完成しました。(地元で、これちゃんと言える人いるのかな・・・)(2024.12.19 撮影)

乗り越し転てつ機

列車交換を行う田県神社前駅には列車の冒進を防ぐために、小牧方、犬山方の両方に乗り越し転てつ機と安全側線が設置されてます。乗り越し転てつ機は普通の転てつ器とは構造が少し違います。
単線の小牧線には他の駅にも設置されてます。(2016.12.12 撮影)

上の写真は進行信号になり本線に進路が構成された状態です。
この状態だと、田県神社前駅を犬山方面に出発した列車は、このポイントを渡り右側に開通した線路を進みます。(2016.12.12 撮影)

少し斜めの位置から見た、進行信号の時のポイントの状態。(2016.12.12 撮影)

信号機が停止信号の場合の乗越転てつ器の状態、左側の線路には冒進した列車の車輪が、乗り上げ安全側線に向かうようになっています。右側の車輪は内側の線路に乗り上げます。(2016.12.12 撮影)

赤信号を冒進した列車の車輪はトングレールで本線路を乗り越え、安全側線の方向に真っすぐの方向に誘導されます。その先の線路が交差する部分には切れ目がありません、どうやって真っすぐ進むのでしょうか?(2016.12.12 撮影)

赤信号を冒進した場合、車両右側の車輪は線路が交差する部分が高くなっているため、切れ目が無くても本線路の線路を乗り越えれるように作ってあります、そのため冒進した車両は車止めの方向に進行します。線路に切れ目が無くても、乗り越えることが出来る謎がこの部分を見て判りました。(2016.12.12 撮影)

赤信号で冒進した場合、本線路を乗越した電車は、直線方向の安全側線に誘導され、最後は砂利に乗り上げ、停止するようになっています。単線区間の安全確保のためよく考えられてます。(2016.12.12 撮影)

名鉄小牧線 全駅・全踏切行ってみた ⑱ 楽田駅へ続く

タイトルとURLをコピーしました