館内は広く、ゆっくり、じっくり見てると次のクルマに行けません。時間がたっぷり無いと全部見れない。
(2024.8.18 撮影)
まだまだ続く自動車の展示、全部じっくり見るには覚悟が、興味のない人はさらっと通り過ぎていく。(2024.8.18 撮影)
思い入れのある車、珍しい車、興味のある車の前では立ち止まって見る人が。(2024.8.18 撮影)
- ダイハツ オート三輪 SA-6型 Daihatsu Three Wheeler Model SA-6(1937)
- トヨタ KC型 トラック Toyota Model KC Truck(1945)
- トヨダG1型トラック Toyoda model G1 truck(1935)
- メルセデス ベンツ 500K Mercedes-Benz 500K(1935)
- ランチア アストゥーラ ティーポ 233C Lancia Astura Tipo 233C(1936)
- コード モデル 812 Cord Model 812(1937)
- ドラージュ タイプ D8-120 Delage Type D8-120(1939)
- パッカード トゥエルヴ (ルーズヴェルト大統領専用車)Packard Twelve(President Roosevelt’s Car)(1939)
- ロールスロイス 40/50HP ファンタムⅢ Rolls-Royce 40/50HP Phantom Ⅲ(1937)
- KdFワーゲン KdF-Wagen(1942)
ダイハツ オート三輪 SA-6型 Daihatsu Three Wheeler Model SA-6(1937)
写真や映像でしか見たことが無いオート三輪、大阪発動機を略して「ダイハツ」が開発した車両「小型三輪トラックHA型」(2024.8.18 撮影)
狭い日本の道路と小回りが利くところ、4輪車より価格が安く免許が不要だったことから普及したとか。今でもアジア圏や中南米でも似たようなオート三輪が走っています。(2024.8.18 撮影)
この時代は同じような車両を開発する中小企業がたくさんあり、次第に淘汰されていった。また、規格や免許制度の規制緩和が行われるなど、大きな変革の時代だったみたい。(2024.8.18 撮影)
トヨタ KC型 トラック Toyota Model KC Truck(1945)
乗用車の展示がほとんどのトヨタ博物館では数少ないトラックの展示。(2024.8.18 撮影)
戦争による資材不足のため、木材を使用している。太平洋戦争のためアメリカから鉄屑の輸入が無くなり、国内では鉄が不足し、良質な鋼材が無いため木材を使用せざるを得なかったとか。(2024.8.18 撮影)
戦時中は物資不足のため、ヘッドライトも中央に1灯になったり、フェンダーも角形になったり、どんどん質素になったらしい。資源の無い国だからしょうがないか・・・(2024.8.18 撮影)
トヨダG1型トラック Toyoda model G1 truck(1935)
こちらは復元模型でガラスケースに収納されている。(2024.8.18 撮影)
1935年製のトラックの方が曲面を取り入れた車体で、製造に手間がかかっている。戦争の影響を受けているKⅭ型は直線基調のボディになっているのが分かる。(2024.8.18 撮影)
なんだかゴージャスな車が並ぶ時代に来ました。(2024.8.18 撮影)
メルセデス ベンツ 500K Mercedes-Benz 500K(1935)
ボンネットのマーク見れば誰でもわかるベンツです。しかもライトが5つも付いて凄い目力・・・どんだけ明るいの?こんなごっつい目玉の車来たら、ゴメンナサイって道をあけるよね。(2024.8.18 撮影)
トヨタ博物館のクルマは基本、動態保存なので、この車も動きます。トヨタ博物館のYouTubeで見ましたが、エンジンルームも綺麗に保存されているのが素晴らしい、さすがトヨタ・・・車に対する愛情が。(2024.8.18 撮影)
5リットル直列8気筒エンジンは通常時100馬力、スーパーチャージャーが稼働すると160馬力を発揮する。Kはコンプレッサー(スーパーチャージャー)のことで、すごい車だってことは判る。
スーパーチャージャーって1935年、既に有ったんだ。(2024.8.18 撮影)
ランチア アストゥーラ ティーポ 233C Lancia Astura Tipo 233C(1936)
蒼く輝く巨大な車、これは何だ、ランチアだ。それにしてもボンネットが長い。(2018.1.31 撮影)
どこから見てみてもカッコイイ、色も前後のフェンダーの造形もすべて曲線で出来ている?(2018.1.31 撮影)
前から見ても、全部かっこいい、まるでお手本のように左右対称、ランチアにこんな車があったなんて。(2024.8.18 撮影)
フロントフェンダーの曲線とボンネットの長さがすごい、メーター周りも整理されてる。
ウィンドウもレギュレーターハンドルを回す方式になってる。(2024.8.18 撮影)
見てよこの美しいフェンダーとボンネットのすきまから見える景色(2024.8.18 撮影)
こんなきれいな曲線のフェンダー他にある?(2024.8.18 撮影)
カーマスコットも流れるような曲線を描く体勢ですが、無理してない?。(2024.8.18 撮影)
ピンボケになってしまったのが残念、ランチアのエンブレムは判る。(2024.8.18 撮影)
ランチアのラリーカーのイメージからは想像もできない、優雅な車がアストゥーラティーポ233Ⅽ、1936年はこんな車作ってたんだ。(2024.8.18 撮影)
コード モデル 812 Cord Model 812(1937)
近未来とクラッシックが合体したみたいな車が、コード モデル812 コード?聞いたことの無い会社だ。(2024.8.18 撮影)
この車、なんとリトラクタブルライトです、どんな仕組みで動くのだろう、1937年にリトラクタブルライトあったんだ、そしてラジエーターもエンジンルームの中に収められている。前輪駆動でスーパーチャージャーV8エンジン、当時としては先進的な車だよね、エンジンルームからフロントフェンダーにエキゾーストパイプが延びてるし、マフラーどうなってるの?(2024.8.18 撮影)
時代を先取りしすぎると売れない、すごい先進的な機能も売れないとその後に生かされない。(2024.8.18 撮影)
ドラージュ タイプ D8-120 Delage Type D8-120(1939)
またまたなんと優雅な車なんでしょう、流れるようなボディラインにロングノーズ、ランチア アストゥーラ ティーポ 233Cに似てますがこちらはフランス製、ドラージュは戦前のフランスの超高級車メーカー。
一目見ただけで、超高級車のオーラが出てます。
機能だけでなく、デザインする余裕が出てきた時代、自動車が初めて作られた1886年のベンツのパテントヴァーゲンから見ると雲泥の差です。こんなに進歩しました。
ロングドレスでも優雅に乗れるようにドアも前側から開くようになっている。(2024.8.18 撮影)
運転席、ダッシュボードなども綺麗に作り込まれ、1939年のクルマとは思えません。
何て綺麗な曲線なんでしょう、もう美術品です。フロントフェンダーまで伸びるキッキングプレートまでも美しい、とても靴で踏めません。(2024.8.18 撮影)
リアビューも優雅、こんな車に乗れたら・・・きっと走り去る姿も素晴らしいに違いない。
その美しさから、愛人に贈るならドラージュと言われたそうだ、こんな車を贈るなんてどんなお金持ち・・・。もらったらうれしいけど・・・(2024.8.18 撮影)
バンパーもカッコイイ、こんなバンパー見たことない(2024.8.18 撮影)
D8は8気筒、120は最高速度120マイル(190km)を表すらしい。
パッカード トゥエルヴ (ルーズヴェルト大統領専用車)Packard Twelve(President Roosevelt’s Car)(1939)
アメリカの国旗がはためく車が、しかもでかい。なんだかどんどん大きくなっていきますが。(2024.8.18 撮影)
この車、なんと大統領専用車、「パッカード・トゥエルヴ」。
実際に使用されていた本物だそうです。さすが大統領が乗る車は威厳があります。(2024.8.18 撮影)
全長5795mm、車両質量3448kg、水冷V12気筒L-頭型、排気量7756cm³、最高出力131kW/175HP/3200min-1
このドアからルーズベルト大統領が乗り降りしていたんでしょうね。(2018.8.18 撮影)
このころでも大統領専用車は防弾ガラスで装甲車並みの補強だったとか。アメリカは暗殺の歴史があるから油断は出来ない。(2024.8.18 撮影)
この車が作られた1939年は第二次世界大戦が勃発した。ルーズベルトはこの車窓から何を見ていた?(2024.8.18 撮影)
何台かあると思うけど、本物が長久手市のトヨタ博物館にあるのが凄い、大統領専用車なんて普通こんな近くで見れない。超レア車両だ。(2024.8.18 撮影)
ロールスロイス 40/50HP ファンタムⅢ Rolls-Royce 40/50HP Phantom Ⅲ(1937)
どこに居ても目立ってしまうと言うか、控え目って言葉を知らないようなボディーカラーです。隠れてろって言っても目立つ人いますよね。(2018.1.31 撮影)
無理なんです、生まれも育ちもロールスロイスだから、どこに居ても目立っちゃう(2018.1.31 撮影)
60度V型12気筒エンジン、総排気量7338cm³、もう言うまでも無くとんでもなくお高いんでしょ、昔も今も。
気にしてませんからぜんぜん・・・。(2018.1.31 撮影)
KdFワーゲン KdF-Wagen(1942)
ロールスロイスからいきなり安心できる庶民のクルマ、フォルクスワーゲンの登場、でもただのワーゲンでは無い。なんと630台の内の1台(2024.8.18 撮影)
後ろ姿がリンカーンゼファーに似てる。今でも見ることがあるワーゲンの原型。
リアに水平対向4気筒空冷のエンジンが収まる。(2024.8.18 撮影)
KdFというのはKraft durch Freudeの略称で、国民の余暇活動を推進した組織の名であり、日本語では歓喜力行団と訳されるらしい。(2024.8.18 撮影)
ヒトラーは国民に車を持たせるために、国民に車を持ちたいなら週に5マルク貯金しろと命じた、しかし戦争を始めたヒトラーはそのお金を軍用車製造に使用し、国民は1台も受け取ることが出来なかったらしい。ひどい話・・・。
フォルクスワーゲンが実現するのは、ドイツが敗戦してからのことだった。(2024.8.18 撮影)
トヨタ博物館 / TOYOTA AUTOMOBILE MUSEUM 自動車の歴史と進化 ⑥へ続く