現存する渡し舟 「小紅の渡し」に乗ってみた。

自転車の旅

鶉(うずら)大橋

数日前に雪が降り、寒さの残る12月、今日はあるものを体験するために出発しました。
何時に自宅を出発したのか忘れてしまいました。

はるか遠くに伊吹山

岐阜県の鶉大橋から見た雪景色の伊吹山(多分、この辺りで大きな山は伊吹山くらいしか知らん)。

鶉大橋からさらに北に向かい、長良川の鏡島大橋まで来ました、河川敷にはまだ雪が残っていました。

鏡島(かがしま)大橋到着

雪の降った直後だったら、この辺りは真っ白だったかも。

晴れてるけど、気温は低い、写真を撮るために手袋外すとよくわかります。
ここから河川敷の道を少し下流に向かいます。

ここが入り口

この看板だけが頼り、もうちょっとアピールしてくれたら・・・地元の人しかわからん・・・

目印の看板を見つけたので、ここから奥へ進みます。

途中こんな道になり・・・この先にあるのは・・・

ついに長良川に突き当たりました、ここからは。

こんなところに船乗り場の看板が。

小紅(おべに)の渡し

そうです、ここには渡し船があり、期間や時間の制約はありますが、利用することが出来ます。
看板にも書いてありますが、こちらから手を振って合図すると迎えに来てくれます。

対岸の小屋に船頭さんが待機していて、手を振って合図するのを待っています。
見てくれるかな~迎えに来てくれるのをやりたくてこちら側に来ました。

安全のため、大雨で増水したり、風が強い日など悪天候時は運行されないのでご注意。

しばらくすると、船頭さんが気づき降りてきました。(なんだおっさん1人か・・・)と思ったかは判りませんが・・・

出航するために少し時間が必要です、

お迎えの船が到着

こちらの岸には船をつけるような護岸らしきものは無く、岸に乗り上げて、船に乗り込むスタイルのようです。

自転車と供に乗り込み、船は出発しました。生まれて初めて渡し船に乗りました。
渡し船に乗るのは水戸黄門か江戸時代の人かと思いましたが、現代でもまだあるんです。
さすがに船外機のエンジン付きですが。

船は一旦バックすると、方向転換してスピードを上げて反対岸を目指します。
こりゃ速い。

エンジンが付いているので乗っている時間はわずかです。水面がキラキラしてきれいです。

やがて岸に近づくと、スローダウンします。

最後は船頭さんの竿さばきでゆっくり岸に近づき、着岸しました。

他にお客さんも居ないので、写真を撮らしてもらいました、こんな機会めったに無い。
もう昼過ぎですが今日初めての乗客が自分でした、今日はあと何人運ぶ?

船頭さんにお話を伺うと、船の補修やエンジンの管理にもお金が掛かり、いつまであるかわからないとのことでした。
また、木造船を作る船大工が少ないのと、船の材料である木材があまりなく、一艘作るのにすごいお金が必要とか、今は道の代わりとして運行しているが自治体などがいつまでも残してくれるかな、と言ってました。

元禄ってどんな人が乗っていたの、侍、町人、殿様も乗るのかな?どんな時代?
元禄は第5代将軍徳川綱吉が収めた約30年間位を言うらしい。
他に、井原西鶴、松尾芭蕉などが居た時代だって。

そんな時代から続く渡し船に乗れたのは凄い貴重な体験でした、寒い中、来てよかった。
この堤防だってその当時は町人やお侍が歩いていたかも。だって川はそんなに変わってないよね。
ここから見える金華山の岐阜城だって、本物のお殿様が天主から見てたりして。

江戸時代の交通機関の一つがここにまだあるなんて。
これを無くすなんてもったいない、もっとアピールして利用者を増やせないのかな。
外国人観光客なんて喜びそうなんだけどね。日本人だって知らない人の方が圧倒的に多いのに。

ここから見ても風が強いのが見てわかります、山頂の雲が流されてます有名な伊吹おろしですね。

墨俣一夜城

渡し船を体験した後はそのまま長良川の堤防を走っていると、お城が見えてきました。
説明を見ると墨俣一夜城でした。

太閤出世橋

聞いたことはあるけど、訪れたのは初めてです。(あの人って・・・だれ?)

実際はこんなお城ではなく、砦みたいなものだったのか。
さすがに一夜でお城は無理でしょ・・・実は秀吉は上流である程度作り、船で運び、組み立てたので工期が短かったらしいけど。

めちゃめちゃ疑ってますけど・・・そもそも資料が江戸時代に創作されたとか、竹下内閣のときの「ふるさと創生」の一億円を使うために、大垣城をモデルに作られたとか・・・
ホントにあったのか、場所もはっきりせず、どうも怪しい、いろんな説があります。

綺麗な夕暮れ

帰宅途中、綺麗な夕暮れ風景が。NSP知ってる?違法薬物じゃないよ。

冬は日が暮れるのが早く、夕暮れの時間はすぐに暗くなる、蒼色のグラデーションが徐々に暗い夜に・・・

夕暮れを背に早く帰ろう。すぐに真っ暗になる、今日は良い経験をした。

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