「第35回 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」 ②

車に関する事

フィアット500 ジャルディニエラ(1971年 イタリア)

フィアット500の初代トポリーノはトヨタ博物館に展示してあるので知ってるけど、ジャルディニエラは初めて見た。

2代目フィアット500、ヌォーヴァ・チンクエチェント(新500)のホイールベースを約100mm延伸し、荷室空間を拡大したステーションワゴン仕様がジャルディニエラ。
空冷の0.5ℓ直列2気筒エンジンを水平に寝かせて後部床下に搭載、トランスミッションは4速マニュアル、当時のデータによると最高出力は17.5ps。

アルファロメオ ジュリア1300GTジュニア(1973年 イタリア)

1910年創業のアルファ、第二次世界大戦以前からレースに参加していた自動車メーカー。
自分的にはアルファロメオ155で参加したDTM(ドイツツーリングカー選手権)のイメージが頭から離れない。

この車はとてもレースに出る雰囲気じゃないけど、アルファにはレースの血が流れてる。(個人のイメージです)

ポルシェ911 カレラRS2.7(1973年 ドイツ)

911カレラRS2.7、カレラはスペイン語で「競争」「レース」を表す言葉。
欧州GT選手権(グループ4GT)のホモロゲーションモデルとして開発された限定モデルで、当時のレギュレーションである年間500台を作るため、1972年の末からナナサンカレラは製作されたが、注文が殺到し、500台限定の予定だったところ、最終的には1590台になったとか。(日本でナナサンと呼ばれるのは、1973年モデルだから)
へ~そうだったんだ、知らなかった・・・。

911にカレラの名前が付いたのは、1950年代にメキシコで行われた「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」という公道レースの名前から由来しているそうです。
特徴駅なリアのスポイラーはダックテールと呼ばれ、リアタイヤのリフトを75%減少させる効果があるとか。

スーパーカーブームの頃、池沢さとしの漫画『サーキットの狼』で育った人には主人公のライバル・早瀬左近の愛車と言った方が判りやすいかも。今度からこの後ろ姿を見たら拝もう・・・。

ロータス ヨーロッパスペシャル(1974年 イギリス)

ロータス・ヨーロッパといえば、池沢早人師(旧ペンネーム:池沢さとし)漫画「サーキットの狼」の主人公、風吹裕矢が乗っていたクルマで有名だった。

イギリスのスポーツカーメーカー、ロータス カーズがリーズナブルなミッドシップ スポーツカーとして、1966年に発表したのがロータス ヨーロッパ。ロータスとしては、初めてエンジンをミッドシップ搭載した市販車。

ロータスヨーロッパと言えば全高が低い事も特徴で、1090mmしかない。
そして、ミッドシップで後方視界が悪いのも一つの特徴。
その独特なスタイリングから「ブレッド・バン」(パン屋の配達バン)と呼ばれたとか。

MG MGB GT(1974年 ニュージーランド)

MGってイギリスだと思っていたら、この車はニュージーランド出身らしい。(イギリスで生産され、ニュージーランドで組み立てられるノックダウン生産と言うらしい)
テリー伊藤のYouTube番組で見た車か・・・色が同じ色でした。

綺麗なイエローグリーンで軽やかに走ります。

行ってらっしゃい・・・また後で。

オースチン1300 カントリーマン(1974 イギリス)

なかなか珍しい車だそうです、MK3カントリーマン(エステート)
この車、ラバースプリングの一部に液体を封じ込めた前後輪関連懸架のハイドロラスティック・サスペンション(シトロエンのハイドロニューマチックの簡易版ともいえる構造のサスペンション)を採用しているのが特徴だって。

ロイヤルブルーのボディでさっそうと走り去っていきました。また後で会いましょう。

BMW 2002ターボ(1975年 ドイツ)

日本では「マルニ」の愛称で呼ばれる「BMW2002」、ターボチャージャーを量産車で初めて搭載した車として有名です。

最高速の公称値は211km/hで生産台数は1672台、オーバー・フェンダーは本来リベット留めされていたが、日本では当時の運輸省の認可が下りずにディーラー車はパテ埋めされていたそうです。
エアダム・スカートには前を走るクルマのバック・ミラーから認識できるように、あえて鏡文字(逆さ文字)で「turbo」の文字が描かれていたが、子供の頃は理由が判らず、何で逆さまなんだろうと不思議に思ってました。

元祖「羊の皮を被った狼」の後ろ姿。(そんな風に呼ばれてみたい・・・)

BMW M1(1981年 ドイツ)

BMWで唯一のミッドシップがM1、当時のレースで圧倒的だったポルシェを打倒するためにBMWは開発を進めたが、紆余曲折ありなかなか進まず、レースのホモロゲーションを取得するための年間400台の販売も思うようにはいかなかったとか。そのため現在目の前で走行シーンを見ることはとても貴重です。

こんなシルエット、BMWではM1しかない。M1は1981年までにレース用を含め約3年間で477台を生産された(諸説あり)

1972年に設立された「BMWモータースポーツ社」によって最初にプロデュースされたクルマがM1。初めてのMモデル、BMWのMのマークはこの車から始まった。

シトロエン CⅩ(1983年 フランス)

シトロエンといえば今も昔も他車とは違う独特なメカニズムとデザイン(個人の勝手なイメージですが)

有名な「DS」の後継車である「CX」にも同じデザインを感じる。運転席周りのデザインもシトロエンらしさがあり、他では見たことが無い計器類になっている。

有名なハイドロニューマチックサスペンションは、スフィアと呼ばれる球体に入っている油と窒素ガスを利用したサスペンション、ファンから「マジックカーペットライド=魔法の絨毯」と呼ばれるそうです。
どんな乗り心地なんでしょう?

「第35回 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル」 ③へ続く

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